弟子の藤元です。
毎日凍てつくような寒さが続いています。
私も先日大阪での初雪を観測いたしました。
私の地元はあまり雪が降らない地域で、
いまだに雪を見ると不思議な気持ちになります。
大阪では雪は積もっておりませんが、
各地では大雪の影響が出ております。
しばらくは寒い日が続きそうですので
体調には気をつけてお過ごしください。
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2月8日(土)
勉強会では
竹についてのお話です。
竹の切る時期や
竹の種類や竹の分布、
さまざまな国で自生している竹を
実際に割ったときのお話など
竹に関するお話をしていただきました。
竹の切り時期には
竹林には踏み入れてはいけない期間があり、
大犯土(おおつち)・小犯土(こつち)と
呼ばれています。
その期間は、土公神が土中にいるため、
土を犯してはならないとされており、
竹以外での伐採や種まきや土木工事など
土に関することをしてはいけないということに
なっているそうです。
そして、本日は中級授与式がありました。
教室生のみなさまは
意欲的に課題を制作されており、
次々と授与式を迎えられています。
なかには、お家に帰られたあと
制作されている方もいらっしゃいます!
中級から上級に上がると
田辺家の技法を学ぶことができます。
初級、中級とはまた違った面白さがありますので
お楽しみに!
続きまして、教室の様子です。
こちらでは縁の間に柾を入れているところです。
柾は綺麗に曲がるように割りを入れるのですが、
柾の材料は幅が狭く厚みがあるため
均等に割ることが難しいところですが、
きれいに柾割りすることができていました。
柾割りがうまくいくと
取り付け時もスムーズにすることができます。
こちらの方は花亀甲にチャレンジされています。
亀甲にまた違う亀甲を重ねて
細いひごで縫い付けるように編みます。
繊細な作業ですが、
とても丁寧に綺麗に仕上がっています。
こちらでは竹の磨き作業をされています。
竹の磨き方にも方法が様々ありますが、
田辺家の磨き方には
きれいに磨くための工夫がたくさんあります。
美しい磨きの竹は
光に照らしてみても凹凸ひとつなく
節の山がより際立つように見えます。
今回の教室では作品を完成された方が
4名いらっしゃいますのでご紹介いたします。
まずはこちらの作品です。
上級第五課題『桝網代編み 提籃 常盤』
1年ほどかかっての制作だったそうです。
縁も太い丸藤で1度つけたけど、
納得いかず細めの丸藤でつけ直し、
印象がとても良くなったと言っていました。
意外と時間がかかる部分が多く大変だったそうです
一つ一つこだわってつくられているご様子でした!
光に照らしての仕上げ作業姿に
素敵な空間が生まれていました。
初級第五課題『亀甲編み 盛籃』
ひごこなしで苦戦されたそうですが
完成し嬉しいとおっしゃられていました。
何を入れようか楽しそうに考えていらっしゃいました。
中級第二課題『麻の葉(捩じ上げ)編み 茶托』
昨年末に編み始め、
細かなひごと細かな編みに苦戦されていましたが、
編み方を理解されてからは順調に取り組まれて
見本と間違えるくらい綺麗な仕上がりになっておりました。
中級第三課題『菊底編み 提籃』
手の部分の籐かがりを変更して
制作されていました。
縁の籐巻きもきっちり丁寧に巻かれていて
綺麗に仕上がっています。
籐かがりを少し変えるだけでも
大きく印象が変わりますね。
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【展覧会情報】
⚫️竹工芸のかたち -伝統から革新へ-⚫️
会場:さかい利晶の杜
日時:1月25日(土)〜3月2日(日)
9:00〜18:00(入館は17:30まで)
※休館日2月18日(火)
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【教室予定】
・2月22日(土)
・3月15日(土)
・3月22日(土)
上記の教室日を予定しておりますが
状況により変更になる場合があります。
ご了承くださいませ。
状況により変更になる場合があります。
ご了承くださいませ。
イベントや工房内の活動などをお伝えしています!