こんにちは。
弟子の林です。
10月となったものの季節外れの暑さが続いておりますが
皆さま如何お過ごしでしょうか?
私は先日、東京竹芸術祭2019の会場である
丹青社のインスタレーション解体に行って来ました。
この竹のインスタレーションは
“つながり”を一つの大きなテーマとして制作しています。
制作した作品は一定期間展示されたのち
一本一本手でほどきながら解体していくのですが
ほどいた竹は再利用し、また新たな作品へと生まれ変わります。
解体するという行為は、次の作品への出発点であり
その過程自体が自然の循環、繋がりを表現しています。
また解体に関しては制作した現地の方々に
協力して頂きながら行ってきました。
それは竹の素材感や作品の魅力を
実際に触れることで感じてもらいつつ
作品を制作する過程に参加して欲しいという思いで行っています。
これまでアメリカ、フランス、ベルギー、トルコ、ブラジルなど
様々な国で制作する機会を頂いてきました。
同時にそれぞれの国で沢山の方々に協力して頂き
作品を解体しまた次の作品へとつなげてきました。
そうした人と人とのつながりを大切にしつつ
また次の場所で新たな作品を生み出していきたいと思います。
今回はお休みの日にもかかわらず
解体に駆けつけて下さった皆様
本当にありがとうございました!
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【10/5(土) 教室の様子】
今日も季節外れの暑い1日でしたが
沢山の生徒さんが来られまして
それぞれの制作に励まれていました!
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こちらの方は、
前回から編み始められ、遂に縁の所まで編み進められていました。
やはり材料作りで皆さま苦労される事が多いですが
だからこそこうして出来上がっていくのを見ると自分までも嬉しく
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こちらの方は、鉄鉢の張り胴輪を入れられている所です。
鉄鉢は、僧侶が托鉢で食べ物を受けるのに
用いられる器に似ている事からこの名前がつけられました。
ここから口がすぼまっていくのですが
縁の処理が鉄鉢の少し難しい点になります。
ただ、そこを乗り越えたら完成になりますので
もうひと踏ん張りですね!
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こちらの方は、初級、中級、上級の更に上の
初段の課題を制作されています。
盛籃にどう手を付けるか悩まれている所で
竹雲斎先生とご相談されていました。
初段となると各所に難しい工程が出てくるため少し苦労されていま
先生はじめ弟子もサポートさせて頂きますので完成まで頑張りまし
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本日のティータイムも、
いつもお心遣いありがとうございます。
本日は竹雲斎先生のご友人で、お花の先生であります
加治千佳子先生がこの度出版されました
『A Flower Moment to Eternity』という写真集をご紹介させて頂きました。
この写真集は、
足掛け4年がかりで完成された写真集になります。
写真は渞 忠之さんという、いつも先生の作品の
撮影をお願いしている写真家の方に撮影して頂いています。
私も撮影のお手伝いに参加させて頂いた事があるのですが
お花もその場の自然も一瞬一瞬変化していく中で
最高の瞬間を作り出そうと葛藤されている二人のお姿に
私も作り手として大変な刺激を受けました。
そうして、歴代竹雲斎の籃にそれぞれの方の情熱、
籃も新たな表情を見せてくれました。
素晴らしい写真集となっておりますので是非皆さまご覧下さいませ
※美術出版社より出版されておりまして、
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【次回教室の予定】
10月12日(土)
11月2日(土)、11月23日(土)
12月7日(土)、12月21日(土)*
*12月21日(土)
鑑賞会では竹雲斎先生が解説をして下さいます。
お昼には中之島近郊でランチ忘年会を開催します。
また、当日は、
詳細は追って連絡させて頂きます。
皆さまのご参加心待ちにしております。
教室日程が変則になっておりますので
お間違えのないようお気をつけくださいませ。
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【展覧会のお知らせ】
●『東京竹芸術祭2019』
*会期、
https://www.facebook.com/pg/
●『竹工芸名品展:ニューヨークのアビー・
・会期
〈東京展〉
2019年9月13日(金)~12月8日(日) 10:00~17:00
〈大阪展〉
2019年12月21日(土)~2020年4月12日(日) 9:30~17:00
・場所
〈東京展〉
東京国立近代美術館工芸館
https://www.momat.go.jp/cg/
〈大阪展〉
大阪市立東洋陶磁美術館
http://www.moco.or.jp/
・会期
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教室に興味のある方、
http://shouchiku-school.
※只今、教室の方が満席により入会をお待ち頂いております。