皆さま、こんにちは。
次こそはと熱心に取り組まれる姿勢は本当に素晴らしいです。
ここは納得のいく結びが出来るまで何度も何度も練習をされ ていました。
弟子の林です。
今年は暖冬という事もあり
暖かいなと感じる日も多いですが
皆さま如何お過ごしでしょうか?
12月も慌ただしく過ぎていき
クリスマスが終わればもうお正月。
皆さまお節やお正月飾りの準備を
始められるかと思います。
教室でも毎年、門松を作りたいという方には
普段の制作とは別で門松や青竹のお箸削りの時間を設けています。
と言う事もあり改めて門松について調べてみると
門松は歳神様を家にお招きする目印であり
依り代の意味合いがあるそうです。
竹工芸教室ということもあり、竹に注目してしまいがちですが
その主役は名前からもあるように松になります。
門松の由来としては『小松引き』 と言う平安時代の宮廷儀礼にまで遡るそうで
初子の日に小松を引き抜いて持ち帰り
長寿を祈願したそうです。
そんな門松作りの模様は後程詳しくご紹介したいと思います。
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【12年22日(土) 教室の様子】
今日もそれぞれの課題を皆さま熱心に制作されています。
こちらの方は網代の筥を制作されています。
通常は一つ作ると次の課題に進まれますが
技術を身に付けるため5 つを目標に制作されるそうです。
基本的に蓋を後に作るため、いつも蓋の方が綺麗に出来るそうで、
こちらの方はお二人とも鉄鉢と言って
輪弧編みという編み方を使っ た籃を制作されています。
お二人とも底編みの段階でとても苦労をされていたので
遂に立ち上 がりの所まで来られたと少し感慨深いものがあります。
完成まではもう一息なので一緒に頑張って行きましょう。
こちらでは最初に少しご説明させて頂いた様に、 門松の制作をされています。
まずは竹を斜めに切りますが、 思い切って切らないと
意外と斜めにならず少し苦労されてい ました。
ここが皆さま悩まれる『男結び』という結び方になります。
竹垣などの結びに使われる結び方なのですが
簡単そうに見えてやってみると難しく、
ここまで出来ると後は土を入れ、
葉牡丹、南天、 松を差して完成になります。
自分自身も初めて門松作りを担当させて頂くという事もあり
心配で したが、皆さまに楽しみながら制作して頂けて良かったです。
今日のティータイムは少しお正月の雰囲気を感じながらになりまし た。
皆さんにはいつもお菓子をお持ち寄り頂きまして本当にありがとう ございます。
そして、今日は年内最後という事で 教室後にクリスマス会を開催しました。
サンタやトナカイに扮して司会進行を務めさせて頂きました。
毎年恒例のゲームですが、 今年は竹かんむりの漢字ビンゴを行いました。
景品は何と現在フランスのケブランリー美術館で開催中の
『FENDRE l'AIR Art du bambou au Japon ( 空を割く) 』 と言う
日本の竹工芸を紹介した展覧会のサイン入り図録。
すごく喜んで頂けて企画して本当に良かったです。
来年で竹工芸教室も十周年を迎えます。
少人数で始まった教室ですが今では入会を
お待ち頂かなければなら ないまでになりました。
それも皆さまの熱意と支えがあってこそです。
本当にいつもありがとうございます。
来年も十周年となります教室を、
そして竹雲斎工房をどうぞ宜しくお願い致します。
それでは皆さまよい年末年始をお過ごし下さい。
また来年教室にてお会いできるのを楽しみにしております。
【次回教室の予定】
1月12日(土) 1月19日(土)
2月 2日(土) 2月16日(土)
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【展覧会のお知らせ】
●「FENDRE l'AIR Art du bambou au Japon」●
(空を割く 日本の竹工芸)
・会期:11月27日(火)~2019年4月7日(日)
・場所:Musée du quai Branly (ケ・ブランリ美術館)
37, quai Branly - portail Debilly 75007 Paris
(最寄り駅: 地下鉄 アルマ・マンソー(Alma-Marceau)駅、
ポン・ドゥ・アルマ(Pt. de l'Alma)駅、ビラケム(Bir Hakeim)駅下車)
日本の竹工芸を紹介する展覧会としては、 ヨーロッパではこれまでで最大の展覧会が、
フランスのケ・ブランリ―美術館で開催されます。
160点近い作品に、7人の現代作家の作品や、 竹工芸の名家である田辺家、飯塚家についても紹介されます。
四代竹雲斎先生の作品も出品されますのでフランスにお越しの際は ぜひお立ち寄りください。
(フランス語、英語のみ)
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教室に興味のある方、 申し込みご希望の方はこちらのページをご覧ください。
※只今、教室の方が満席により入会をお待ちして頂いております。
詳しくはメールまたは電話にてお問い合わせ下さい。