プチ展覧会

皆さま、こんにちは。

弟子の林です。

先月、今月と変則的な教室の開催となり皆さまにはご迷惑をおかけしております。

その間工房では、11月のフランスでの展覧会に向けて作品作りが進められていました。

この度、作品制作も落ち着き、出来上がった作品たちが皆さまをお出迎えしました。


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後程、教室の模様と合わせて展覧会と作品についてもご紹介させて頂ければと思います。



【10月27日 (土) の教室の様子】

今回の教室は仕上がり間近の方が多く、様々な作品が完成しました。

こちらの方は、亀甲編みの茶籃という課題をされていました。
縁巻き用の籐をこなされていますが、籐は竹に比べて柔らかく、
幅取り等で切れやすいため慎重に作業されていました。


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最後に藤づるで持ち手を付けて完成です。
おめでとうございました!


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こちらの方は、黒竹の四つ目編み花籃を制作されていました。


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最後の結びの持ち手の部分で苦戦されていましたが
何とか時間内に完成しお持ち帰り頂くことが出来ました。


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後程、ご自宅でお花を生けられた写真を送って頂きました。
テーブルクロスも着物や帯を使って手作りされたそうです。
お花と相まってとても綺麗ですね。

こうして飾って頂ける事は本当に嬉しい限りです。
ありがとうございました!


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もうすぐ完成間近の方もいらっしゃいます。
こちらの方は、御所籃を制作させれていましたが、
側面に環を付けられて籃部分は完成です。


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次回は染色になりますが、どんな色合いになるのか楽しみですね。


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こちらの方は、ほぼ1年越しでひごこなしを終えられ、
晴れて今回から編みの作業に入られました。


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竹工芸の世界では「竹割り3年」という言葉がありますが、
それほど材料作りは大変かつ重要な作業になります。

この教室では、ひごを支給するのではなく
一から竹を割り、ひごをご自身で作って頂きます。

それ故、途中でめげそうになる事もあるかと思いますが、
一から自分で作った材料で編み上げた作品が出来上がった時の感動はひとしおかと思います。

ちなみに、竹割り3年の次は「編み8年」になります(笑)
奥が深い世界になりますので、私も皆さんと一緒に頑張っていきたいと思います。


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今回のおやつタイムはプチ展覧会でした。

先程ご紹介したように、11月にフランスのケ・ブランリー美術館で
「空を割く 日本の竹工芸」という、ヨーロッパでこれまでで最大の
日本の竹工芸を取り上げた展覧会が開催されます。

またGalerie mingeiといういつもお世話になっておりますギャラリーでは
先生の四代竹雲斎の襲名披露展が開かれます。

今回は海外展になりますのでいつもと違い皆さまに観て頂くのは難しいですが、
少しでも展覧会の雰囲気を感じて頂きたく作品の一部を展示しました。


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皆さま作品に興味津々の模様です。


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ミニの作品達は人気投票が行われていました。

ちなみに、写真では少し分かりづらいですが、
一番左の丸いコロンとした作品が一番人気でした。

少しでも展覧会の雰囲気を感じて頂ければ幸いです。

この頃朝晩の冷え込みがきつくなってきましたので皆さまお体ご自愛下さいませ。
また来週の教室も宜しくお願い致します。


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【教室の日程】


11月3日 (土) 11月17日 (土)

12月8日 (土) 12月22日 (土)



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【展覧会のお知らせ】

お近くにお越しの際は是非ご覧下さい。


●第65回日本伝統工芸展

⚪︎大阪展

・会期:11月7日 (水) 〜11月12日 (月)

・時間:午前10時〜午後7時30分 (午後8時閉場)

*11月9日 (金) 、10日 (土) は午後8時30分閉場

*最終日11月12日 (月) は午後4時30分まで(午後5時閉場)

・場所:大阪高島屋7階催会場

・入場料:一般500円、大学生以下無料

HPにありますwebクーポンをお見せ頂きますと100円割引にてご入場頂けます。





●古美術鐘ケ江「新装特別展」

・会期:10月15日 (月) 〜11月4日 (日)

・時間:午前10時〜午後5時 (休日なし)

・場所:古美術 鐘ケ江

京都府京都市北区紫野下門前町43
大徳寺総門前


田辺竹雲斎先生によるインスタレーション作品も展示しております



●「FENDRE l'AIR  Art du bambou au Japon」
(空を割く 日本の竹工芸)

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・会期:11月27日(火)~2019年4月7日(日)

・場所:Musée du quai Branly (ケ・ブランリ美術館)

37, quai Branly - portail Debilly 75007 Paris

(最寄り駅: 地下鉄 アルマ・マンソー(Alma-Marceau)駅、
ポン・ドゥ・アルマ(Pt. de l'Alma)駅、ビラケム(Bir Hakeim)駅下車)

日本の竹工芸を紹介する展覧会としては、ヨーロッパではこれまでで最大の展覧会が、
フランスのケ・ブランリ―美術館で開催されます。
160点近い作品に、7人の現代作家の作品や、竹工芸の名家である田辺家、飯塚家についても紹介されます。
四代竹雲斎先生の作品も出品されますのでフランスにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

(フランス語、英語のみ)



●「Tanabe Chikuunsai Ⅳ〜Bamboo Masters vol.4 」

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・会期:11月24日 (土) ~12月22日(土)

・場所:Galerie Mingei 

5, rue Visconti 75006 Paris

ケ・ブランリ―美術館の会期に合わせまして、
Galerie Mingeiという日本の美術作品や工芸品を取り扱うギャラリーで
四代竹雲斎の襲名披露展が開催されます。
新作も含め50点近い作品が並びますのでぜひご高覧くださいませ。





●「ART SEOSON 2018」

・開催期間2018年3月31日~11月4日 

・場所:The Domaine de Chaumont sur Loire (フランス ロワール地方古城) 

フランスのロワール地方にあるショーモン城という古城にて
ART SEOSON 2018という展覧会が開かれております。

今年で10周年になる2018年は、世界から15名のアーティストが招待され、
ショーモン城内・庭園などにインスタレーション作品を滞在制作しました。 

田辺竹雲斎先生はショーモン城に隣接する近代農場の一室に
竹のインスタレーション「CONNECTION-根源-」を制作しました。




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教室に興味のある方、申し込みご希望の方はこちらのページをご覧ください。

*只今、教室の方が満席により入会をお待ちして頂いております。
詳しくはメールまたは電話にてお問い合わせ下さい。