茶籃 磯部


皆さまこんにちは。
弟子の市川です。




連日の猛暑が続いておりますが
皆さまいかがお過ごしでしょうか。




前回7月7日の教室は大雨のため
お休みさせて頂き皆さまには
ご迷惑をお掛け致しました。







7月7日に降る雨の事を

『催涙雨 さいるいあめ』と呼びます。



織姫と彦星が出会えず流した涙が
雨になるのだとか。。。




そんな織姫と彦星のお話は有名ですが


七夕にかかせない笹飾(かざ)りや
短冊に願い事を書いて竹に飾るのは
なぜだかご存知でしょうか?




七夕は1年に4つある節句のうち
『竹の節句』です。


昔から竹は根がとても強くて
成長が早く生命力の象徴とされ


また中が空洞になっているので
そこに神霊が宿ると考えられていたそうで


ご先祖様が地上に降りる目印といわれており
こうした事から神聖な竹に
願い事をするようになったのだそう。



私の今年の願いは、


各地で多くの自然災害による
被害が出ておりますが
被害に遭われた方々の事を思うと
胸がつまります。


1日も早い復旧がされますよう
お祈りしております。






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【7月21日(土)教室の様子】

教室体験


本日体験の方がお一人来られ
『世界にひとつだけの花籃』
を作られました。

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この方はご自宅で
家庭菜園をされているそうで
収穫した野菜を盛る事をイメージされ
制作されたそうです。

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真ん中を籃の持ち手のように作られて
下の方は左右に伸びるヒゴを組んで
先端も斜めに切られていて


とても丁寧にこだわりが感じられ
温かみのある
素敵な作品に仕上がりました!


新鮮なお野菜を乗せて使用するのが
とても楽しみですね♪



完成おめでとうございます!!




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久しぶりの教室ということで
皆さま黙々と製作されております。



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こちらの方は初級課題の
『茶籃 磯部』の胴編みを終えて、
折りどめの作業をされています。

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縁を付ける前にヒゴを折りどめをする事で
編み生地がズレないように固定します。



立ち上げから一段一段丁寧に
六角の編み目を揃えていらっしゃり
とても綺麗に編みあがっています。




こちらの方は同じ籃になりますが
次の作業で、
編み目にレンガという
幅広のヒゴを一本ずつ挿していきます。

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ヒゴが割れないように
慎重に挿しておられました。



この時に節の位置を
一段ごとに斜めにずらしていくと
綺麗な仕上がりになります。





こちらの方は同じく茶籃を制作されていて
縁の合わせを削っておられます。

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前回綺麗に丸く火曲げをされていたので
上手く縁の仮止めが出来ました!

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完成まであと少しですね!

ワクワク!




そして最後に、、、、



本日こちらの方が
『茶籃 磯部』
を完成されました!!


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完成おめでとうございます♪♪





お水に浸けて柔らかく戻した藤蔓で持ち手を丁寧に巻いて



完成が近づくにつれて
とても楽しそうに仕上げられていました。




時間をかけて、
じっくり取り組んでおられたため
完成した喜びも一入ですね!



本日の笑顔は完成の喜びが伝わってくる
最高な記念写真となりました!!



皆さまの完成もあと少しです!
一緒に楽しく頑張って行きましょう!!




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今回のティータイムでは


4月14日から7月16日まで
菊池寛実記念 智美術館で開かれた

『線の造形、線の空間』
飯塚琅玕斎と田辺竹雲斎でめぐる竹工芸

の図録が新しく届いたので、
竹雲斎先生のミニサイン会が行われ
賑やかな時間となりました!

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『伝統とは挑戦なり』




田辺家に代々受け継がれてきた言葉で


技術や養われた精神を大切につなげていく一方で、
その時代に合った新しいものを生み出す
挑戦が伝統になるという教えです。



私も皆さまと一緒に竹工芸教室を通して
この竹雲斎工房の技術や精神を学び
常に新しいものに挑戦しながら
さらなる高みを目指していきたいと
思っております!




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【次回教室の予定】

8月4日(土) 8月25日(土)
9月1日(土)   9月 8日(土)

8月4日の教室では工房にて
流しそうめんをメインに
納涼祭を行いますので皆さま是非ご参加ください。

9月は第1土曜日、第2土曜日に
なっておりますので
お気をつけください。



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【展覧会情報】


●「空(くう)を割く 日本の竹工芸」●

2018年11月27日(火)~2019年4月7日(日)


ケ・ブランリ美術館

37, quai Branly - portail Debilly 75007 Paris

(最寄り駅: 地下鉄 アルマ・マンソー(Alma-Marceau)駅、

ポン・ドゥ・アルマ(Pt. de l'Alma)駅、ビラケム(Bir Hakeim)駅下車。)

http://www.quaibranly.fr/en/(フランス語、英語のみ)





●「ART SEOSON 2018」●

2018年3月31日~11月4日


The Domaine de Chaumont sur Loire.
フランス ロワール地方古城

フランスのロワール地方にあるショーモン城という古城にて
ART SEOSON 2018という展覧会が開かれております。

今年で10周年になる2018年は、世界から15名のアーティストが招待され、
ショーモン城内・庭園などにインスタレーション作品を滞在制作。

四代田辺竹雲斎はショーモン城に隣接する近代農場の一室
に竹のインスタレーション「CONNECTION-根源-」を制作しました。


http://www.domaine-chaumont.fr/ja/homu(日本語あり)




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教室に興味のある方、申し込みご希望の方はこちらのページをご覧ください。

http://shouchiku-school.seesaa.net/article/210416974.html?1371962968