弟子の市川です。
6月に入り、
青葉若葉の季節となりました。
工房の竹も太陽に照らされてキラキラと輝いております。

前々回のブログで登場した金明竹(キンメイチク)ですが、
小さかった筍達はすくすくと成長しまして
1ヶ月程で3メートル強にまで
育っております!

屋根まで届きそうな勢い!
竹の生命力は本当に凄いですね!!
そんな金明竹(キンメイチク)に
なんと!
なんとっ!!
花が咲いたのです!!!

白くて細長い花です!
竹の開花は
竹の七不思議の一つといわれるほど、
珍しい貴重な出来事なのです!!
何故かといいますと
竹の種類によって
開花時期は異なりますが
およそ60年から120年周期で
あると言われています。
この生態はまだ不明な部分が多く
解明されていないそうなんです。
竹雲斎先生も工房で竹の花を見たのは
中学生の時以来だと仰っておりました。
果たして次はいつ見られるのでしょうか?!
竹の謎が深まりながらも
とても貴重な場面を奇跡的に
遭遇する事が出来て嬉しい市川でした!
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【6月2日(土)教室の様子】
教室体験
本日は三名の方が体験にお越し下さいました。
午前の部は、
ご夫婦でご参加いただきました。
奥様はご自宅のお庭に咲いている
白やピンク色の紫陽花を
生けたいとの事で、
それに合う花籠をイメージされて
丁寧に制作されていました。

旦那様はどんなテーマで制作するかを
とても真剣に考えていらっしゃり
時間ギリギリまで
色々な形を試されておりました。

竹ヒゴを四ヶ所 上で留める事で
持ち手のような雰囲気に。
どの角度からでも
生けられるようになっていて
紫陽花を生けるのが楽しみですね。

左右にアシメントリーな形に
制作されていて
竹ヒゴが空に向かって伸びていく様子が
優しくも力強い印象の花籠です。
お二人とも真剣に制作されていて
とても素敵な作品が完成されました。
午後の部では、
金沢からお越しくださり
参加いただきました。
とても熱心に
竹工芸について質問されていて
竹のしなやかに曲がる特性を
上手に生かして
黙々と制作されていました。
竹ヒゴの曲線が綺麗にまとまっていて
まあるい優しい雰囲気が伝わる
作品となりました!
どの作品も表情があり
味わいのある素敵な作品です。
完成おめでとうございます!
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教室は今回も
とても賑やかな制作時間となりました!
初級課題の
『亀甲編み 小物入れ』
お二人同時に完成されました。

納得のいく仕上がりになるまで
何度も作り直していらっしゃったので
その熱意が感じられます。
お二人の素敵な笑顔で
完成の喜びが伝わってきます。
初めての作品なら尚更のことですね!
完成おめでとうございます♪♪
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こちらの皆さまは
真剣に黙々と制作されていらっしゃいます。

中級課題の
『亀甲編み 黒竹 堤籃』バックを
完成されました!

せっかくなので、
バックをお持ちいただいて
記念撮影させて頂きました!

今日の爽やかなカジュアルな服装にも
とてもお似合いですね♪
涼しげな浴衣にも似合うと思います。
持ち手を黒竹で曲げて作りたい!
と、こだわって制作されていて
持ち手の曲げ角度や取り付け位置を
先生と何度もご相談されていて
持ちやすくて、腕にフィットする
普段にも使いやすい
形に仕上げられました。
これからの季節にピッタリ
大活躍間違いなしの
素敵な作品となりました!
完成おめでとうございます♪
ご自宅でバックの内布を
取り付けたいとの事なので
さらなる仕上がりを
楽しみにしております!
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こちらの方は
中級課題『鉄線編み 盛り皿』
の竹ヒゴ作りをされている所です。

この作品の材料は
厚み1.1ミリの竹ヒゴを
さらに二枚にへいでいくのですが
これがなかなか難しいのです。
二枚にへぐ時に同じ厚みで
いかなければならないので
鉈を動かす角度や力を調整しながら
途中でヒゴが切れないように
とても慎重に作業されていました。
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こちらの方は
初段課題の『貴婦人花籃』
を制作されていらっしゃいます。

左手に火曲げコテを持って
コテをガスコンロの火で温めてから
作りたい形にする為に
竹ヒゴに熱したコテを当てて
曲げていきます。
ペットボトルのお茶は
コテ曲げする時に
少しでも作業しやすいよう
籃が動かないように
重りの代わりに置いています。
全て同じ位置で、同じ角度で
曲げていかなければならないので
一本一本慎重に火曲げされていました。

この後どんな形に仕上がっていくのか
私も楽しみです。
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こちらの作品は
ご自宅で生徒さんが
オリジナルで作られた作品
『一輪挿し』
を持ってきてくださりました。
可愛い!
思わず叫んでしまいました!
白竹と黒竹を二種類使い
まあるく球状に編んで
竹の筒を上手に使って、
高台とミニおとしを作られています。
小さなピンクのお花が
一輪挿に合っていて
とても可愛いらしい作品ですね。
近々商品化も夢じゃないかも?!
次回作も楽しみにしております♪
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おやつタイムでは
今回も沢山のお菓子を
お持ち寄り頂きました!
みなさま美味しいお菓子を
いつもありがとうございます!
今回なかでも一際目立つ物が!
トマトを頂きました!!
なんて真っ赤なトマトなんでしょう!
ツヤツヤと光っていて良い香り!
糖度7度と甘くて、ジューシー♪
今回はいつも以上に
生徒さん達のお話しが盛り上がり、
とても賑やかな会となりました。
みなさま本当にありがとうございます。
ごちそう様でした!
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【次回教室の予定】
6月16日(土)
7月 7日(土) 7月21日(土)
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【展覧会情報】
現在、
東京の智美術館で開催されております
『線の造形、線の空間』
飯塚琅玕斎と田辺竹雲斎でめぐる竹工芸
竹工芸の名家である
田辺家、飯塚家二つの名家の歴代の作品
竹工芸の過去・現在・未来をテーマに
制作した約7mのインスタレーション作品も
展示されております。
又、6月6日からの後期の展示作品も
総入れ替えとなりますので
お近くにお越しの際はは是非ご高覧くださいませ。
※6月5日は展示替えの為、休館になります。
●「線の造形、線の空間」●
飯塚琅玕斎と田辺竹雲斎でめぐる竹工芸
2018年4月14日(土)~7月16日(月祝)
スペシャルトーク
○6月16日 (土)15時~
『琅玕斎を中心に飯塚家の制作について』
鈴木さとみ氏(栃木県立美術館学芸員)
*申込不要・要観覧券
菊池寛実記念 智美術館
〒105-0001 東京都港区虎ノ門 4-1-35 西久保ビル
(最寄駅: 銀座線・虎ノ門駅: 出口3より徒歩10分)
http://www.musee-tomo.or.jp
教室に興味のある方、申し込みご希望の方はこちらのページをご覧ください。
http://shouchiku-school.seesaa.net/article/210416974.html?1371962968
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