いちねんせいになったら
ともだちひゃくにんできるかな
誰もが知る童謡で書き出してみました、弟子の上杉です♪
春は新年度に向けて移動や準備の多い忙しい季節。
新しい学年・新しい職場……
私も新しい気持ちになろう!と思い、初心に帰って約2年ぶりのブログを書かせていただいております。
季節もすっかり春めいてまいりました。
大阪のさくらの見頃は3/27~4/3ごろの予想だそうですが、
町中では満開になったユキヤナギも目立ち、花芽の盛んな春は穏やかな気持ちになりますね。
3月24日(土)
教室の見学にお越しくださった方、またお二人の体験の方にもお越しいただき 今日も賑やかな教室となりました!
今回体験にお越しくださったお二人は普段から竹雲斎先生とご交流のある方で、
京都大徳寺総門の前に代々お店を構えておられる
“古美術 鐘ヶ江” http://www.kanegae-art.com/#information のご当主です。
時代のある美術工芸品を中心に現代美術作家の作品まで幅広く取り扱っておられ、
たいへん質の高い品々を拝見することができるお店ですので、
京都へお出向きの際には ぜひお立ち寄りいただけたらと思います。
ご夫婦それぞれで、全然違った雰囲気の作品となりました!
ハートがたくさん溢れているようにも見える、とても愛らしいふんわりとした掛け花籃
くるりと丸く抱え込んだおとし(竹筒)から勢いよく伸びた竹が印象的な、清々しい置き花籃
お二人で仲良く真剣に制作しておられ、素敵な時間をご一緒させていただきました。
ありがとうございました。
* * *
今日はたくさんの方の作品が完成した日でもあります!
完成された皆さま、おめでとうございます!!
こちらは中級課題最後の作品 ”網代編み”の筥です。
課題の内容は蓋のない正方形の筥なのですが、こちらの生徒さんはお弁当箱にアレンジ!
真竹(まだけ)の表皮の白色(※一般的には黄色く見えますが、白竹と言います)
黒竹(くろちく)の表皮の黒色を上手に活かして、とても綺麗な模様を編み出していらっしゃいます。
「なんとかお花見に間に合った!」
ということで、おにぎりを詰めてお花見に持って行かれるそうです。
とても素敵ですね❀✿
先ほどの生徒さんに負けず劣らず…
2つの中級課題を一気に完成された生徒さんもいらっしゃいました!
お写真をお撮り出来なかったのが残念なのですが、
”菊底編み バスケット” と “鉄鉢” の2点
を完成され、中級最後の課題作品 “網代編み” の筥を編み始められました。
“網代編み” は、様々な編み方の中でも特に編み目のつまったカゴを作ることができますので、日用使いのカゴとしても、用途をイメージしてアレンジがしやすいかと思います。
どんどんと技術を身につけられ、材料の竹ヒゴの出来も良くなってきており、編み進められている様子もとてもスムーズでした。
* * *
農具や日用品としての竹細工だけでなく
美術工芸品としての竹工芸 を学べる教室として皆様にお越しいただいておりますが、
こちらはまさに工芸品らしく、桐箱を用意し箱書き(名入れ)をして完成されました!
作品も、竹の表皮を磨き 染色をした上に、漆を塗って仕上げておられます。
お花を生けるための おとし も何度も漆を塗り重ねて丁寧に作られました。
風呂敷と桐箱には ご自身で彫られた落款を押し、本格的です。
桐箱に墨で箱書きをするのは、紙に書くのとはまた違いとても難しいので、何度も練習して、それでもドキドキと緊張されながら、とても集中して書いておられました。
* * *
今日から通い始めの新しい生徒さんも増え、
別棟の 離れ では初めての竹割りに挑戦されている生徒さん方のお姿がありました。

「まさに修行ですね!」 と笑っておられましたが、
本当に、竹の材料作りは難しく、 完成までにたくさんの工程があります。
カゴを編んでみたいと思っていても、それが壁になってなかなか始められないことが多いかと思います。
ただ、練習すれば必ず上達しますので、諦めずに頑張っていただけたら嬉しいです!
いい竹ヒゴが作れた時、
さぁ、いよいよ…と編み始めた時の心地良さは格別!!
上級課題を制作中の生徒さんも、
「初めて自分で納得のいくヒゴができた。早く編みたい。」
と言っておられました。
* * *
おやつタイムでは、生徒さんが さくらとミモザのお花をお持ちくださり、
たくさんのお持ち寄りいただいたお菓子と合わせて、春らしい会となりました♪
みなさま、いつもありがとうございます。
教室の予定
4月14日(土曜日)4月28日(土曜日)
5月12日(土曜日)5月26日(土曜日)
4月は智美術館での滞在制作のため第2,4土曜日となっております。
ご迷惑をお掛けいたしますが、お間違えのないよう宜しくお願い致します。
《展覧会情報》
四代竹雲斎先生はじめ、歴代 田辺竹雲斎・関東を代表する竹工芸作家 飯塚琅玕斎の二つの竹の名家を軸とした竹の展覧会が開かれます。
6mの竹のインスタレーション作品も制作・展示されますので、ぜひご高覧くださいませ。
「線の造形、線の空間」
飯塚琅玕斎と田辺竹雲斎でめぐる竹工芸
2018年4月14日(土)ー7月16日(月祝)
菊池寛実記念 智美術館
〒105-0001 東京都港区虎ノ門 4-1-35 西久保ビル
(最寄駅: 銀座線・虎ノ門駅: 出口3より徒歩10分)
http://www.musee-tomo.or.jp
教室に興味のある方、申し込みご希望の方はこちらのページをご覧ください。
http://shouchiku-school.seesaa.net/article/210416974.html?1371962968
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