11月は一年のうちでもっとも変化があり、
日本風土を象徴する月の一つといえる月だそうです。
山野や街路の色付いた木々もそろそろ落葉が始まり寒い冬の到来を予感させます。
もこもこのダウンジャケットがすでに恋しい弟子の佐野です。
<11/25(土)教室の様子>
バッグの底に敷く竹ひごの加工。
面を落とすだけなので作業自体はむずかしくありません。
でも手で削ることで出る風合いを大切にしている作品なので、
見本を何度も確認しながらひとつずつ真摯に削ってらっしゃいました。
田辺家の哲学を大切にしていただいているようでとても嬉しく思います。


こちらの生徒さんは新しく竹を磨く用の包丁「銑(せん)」を購入されたそうです。
特に手仕事の道具は使い込むほど手に馴染み愛着も出てきますので、
物理的、精神的に仕事がしやすくなる物が多いです。
教室内では道具をお貸ししていますが、
自分専用の道具が欲しいという熱心な生徒さんが多いです。
筒状でない半割りされた竹を磨く(表皮を刃物で削る)ときの工夫。
ひと工夫する事で作業がしやすくなります。

美しい模様を表現。
真竹と黒竹の表皮の色の違いと網代編みの技法で
オリジナル性の高い美しい作品が仕上がります。
思い通りの柄を出すには入念な下準備と熱意が必要です。
※手前の柄が入っている方が籃の蓋になります。

真っ白な濃紺チェック生地のズボン。
作品作りに集中すると服の汚れってどうでもよくなってきちゃうんですよね。
竹の細かい粉なので洗濯で簡単に落ちますが、それにしても真っ白です。
気合いの入り方がすごかったので思わずブログに載せちゃいました!

午前中の母屋の様子。
1時間ほどではありましたが、ほぼ1対1の個人教室でした。
この時期は多忙な生徒さんが増えるため、
午前中の早い時間は先生を独占するチャンスです。

鉄線編み 盛り皿の縁。
綺麗な正円に仕上がり、カメラに満円の笑みをくださいました。
作品の肝要なひとつである縁が上手にできると、
この笑みがでちゃうのもうなずけちゃいます。

まだ入門して2ヶ月目の弟子:濱口。
前回の教室をお休みされた方など、
初対面の生徒さんも多いということで前回に続き2回目の自己紹介です。
こちらの写真だとすごく緊張しているように見えますが、
実は人前に出てもけっこう飄々としていて、お話上手です。

今日のメインのおやつは、、、生徒さんお手製の干し柿。
乾物特有の歯触りと柿の旨味を凝縮させたねっとりとした甘さが何ともいえず、
とても美味しくいただきました。ごちそうさまでしたっ!

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<ベルギー/ブリュッセル個展のご案内>
インスタレーション制作のため11/8〜19までベルギーブリュッセルに
滞在しておりました。
本展ではインスタレーションとアート作品20点を展示させていただいております。
お世話になっているギャラリーは煉瓦造りが印象的な外観で、
屋内は階段の手すりや窓の木枠の彫りなど細かな装飾が素敵です。
白を基調した洗練された雰囲気の中にもどこか愛らしさがあり、
女性なら誰しもが立ち寄りたくなるような所です。
機会があればぜひお立ち寄りください。
生徒の皆様には教室の日程の変更などご迷惑をおかけして申し訳ございません。
このたびの展覧会も皆様のご理解、ご協力無しには有り得ませんでした。
またSNSなどで温かなお声を沢山いただき、
とても嬉しく活動の励みになっております。
今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
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CHIKUUNSAAI IV TANABE
GADAI
2017/11/21〜12/23
PIERRE MARIE GIRAUD(ピエール マリー ジロー)
http://www.pierremariegiraud.com/
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12月の教室では門松造りなどを予定しております。
寒さ厳しくなる季節、体調にはくれぐれもお気をつけください。
12月 2日(土)
12月23日(土) 門松造り、忘年会
<教室に興味のある方、申し込み希望の方はこちらのページをご覧ください。>
http://shouchiku-school.seesaa.net/article/210416974.html?1371962968
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