竹の不思議
皆さま、こんにちは!弟子の林です。
段々と寒さが身に沁みる季節となってきましたが、皆さまは秋と言うと何を思い浮かべられますか。
私達にとって秋は竹の季節。秋から冬にかけては一年間で最も良い竹が取れる季節になります。
そんな今回の教室では、生徒さんがあまり見かけない珍しい竹を持ってきて下さいました。
その地域では一夜竹と呼ばれている竹だそうで、節間が優に50㎝以上はあろうかという長さです。
右の竹は真竹という竹になりますが、比べてみるとその長さは一目瞭然です。
正式名は分かりませんでしたが調べていく中で、栃木県の塩原に塩原七不思議と言うものがあり、その中の一つに「一夜竹」があるそうです。
この伝説の中で言われている竹は実際には篠竹だそうで、今回の竹とはまた違うのですが、一夜にして伸びる程の竹の成長スピードから名付けられたそうです。
民間伝承の中にはこうした竹の不思議な力に注目したお話が多く、古来より竹は日本人の生活と共にあったのだと改めて感じさせらます。
今回は、貴重な竹を持ってきて下さいましてありがとうございました!
そんな事を思いつつ今日の教室スタートです。
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【11月17日 教室の様子】
今日も皆さん熱心に作業をされていました。
こちらの生徒さんは、菊底バスケットの底編みを始められました。
編みをされるのは一年振り位だそうで材料作りの途中でめげそうになったそう…